Course

学科・コースについて

System agri culture

水耕栽培の技術を習得。
より栄養価の高い美味しい野菜作りを学ぶ。

気候変動や農地減少への対応として、人工光型植物工場は、安心安全で高品質な作物を安定して供給するために不可欠な存在となっています。システム栽培学科では、この根幹となる水耕栽培の技術習得、そして「生業(なりわい)」の教育を進めています。農業は、土地を耕し作物を栽培・収穫し、それを販売することで生計を立てる「生業」です。
本学科の実習は、以下の内容を意識しています。
①様々な装置を設計・導入し、運用方法を工夫することで最適な栽培環境を整える。
②栽培を通して様々なデータを収集・利用し、栽培へフィードバックする。
③育てた野菜と向き合い、消費者のニーズに合せて販売する。

実習編

カリキュラムの約半分が実習
最新のシステムで基礎から
徐々に難易度を上げ、
さらに栄養価が高く美味しい野菜づくりへ

AICOHでは、農業を『モノづくり』のひとつとして捉えています。したがって『技術』を磨くことが最も大切となります。
そのために、2年間のカリキュラムの約半分は、植物工場で実際に行われている水耕栽培方法の実習に充てられます。
1年次の基礎的水耕栽培から徐々に難易度を上げ、栄養価を高め美味しい野菜つくりを目指し多彩な実習で現場での実践力を磨いていきます。

  • 01 1年生前期

    基礎栽培実習

    水耕栽培で多く作られているレタスの栽培実習を通じて、水耕栽培の基礎を習得します。

  • 02 1年生後期

    初級栽培実習

    様々な種類の葉菜類の栽培を行いながら、さらに栄養価の高い美味しい野菜の栽培技術を習得します。

  • 03 2年生前期

    中級栽培実習

    果物のように甘い高糖度のトマトをはじめ、果菜類の栽培技術を習得します。

  • 04 2年生後期

    上級栽培実習

    水耕栽培の更なるレベルアップのために、難易度の高い野菜の栽培に挑戦します。また、自分が選んだ食物を育てる課題研究を中心として、ジャガイモやブロッコリー、花など多様な植物を栽培します。

  • 05 1・2年共通

    アクアポニックス実習

    アクアポニックスの仕組みを学ぶとともに、その管理方法を実習で体感します。

    水耕栽培装置製作

    自分が栽培する植物に合った装置を、自ら設計・製作し、実践力を身に付けます。

    ファーマーズマーケット研究

    自分たちが育てた葉菜類や果菜類を、定期的に販売するのがファーマーズマーケットです。これに向け、計画立案、栽培、広報活動を全員で行い、販売会の成功につなげます。

栽培実習の流れ

  • 約1週間

    01

    播種(種植え)はしゅ

    01

    播種(種植え)はしゅ

    播種用のウレタン製スポンジをトレーに入れ、充分に吸水させてからスポンジのくぼみに種を置くと播種は完了です。トレーを植物の発芽条件に合わせた温度、光の環境に置いて発芽を待ちます。

    約1週間

  • 02

    育苗いくびょう

    02

    育苗いくびょう

    播種後、1週間程度で種から芽が出てきます。次第に根がスポンジを貫通して伸びてくるので、これを目安として、より深い容器に移植します。これにより根を長く伸ばし、苗の生育を促します。

  • 約45日目

    03

    定植ていしょく

    03

    定植ていしょく

    根が10cm程度に伸びた段階で、苗を栽培装置に定植します。今後の成長を見越して株間を適切にとり、収穫まで栽培管理をします。

    約45日目

  • 04

    収穫しゅうかく

    04

    収穫しゅうかく

    播種後45日程度から収穫適期になります。水耕栽培の場合は根がついたまま引き抜くように収穫をするため、「ファーマーズマーケット」ではあえて根をつけたままで販売しています。

講義編

農業の専門知識と実習で培った実践力に、
スマート農業に必要な知識と経営知識を加えることで、より強い人材になる。

水耕栽培に必要な専門知識は、講義でしっかりと学び実習に活かすことが最も大事です。
また、学ぶ分野も多岐にわたり、農業・工学・経営に関する知識を習得することが、夢を実現する原動力となります。

設置コース
  • Study-01

    栽培実践コース

    水耕栽培に関する専門知識のみならず、植物構造論や病害虫防除論など農業全般に必要な知識の習得を目指します。

    目指せる資格

    日本農業技術検定

  • Study-02

    農業・ITコース

    スマート農業につながる環境制御技術や電気配線を含めた水耕栽培設備の知識の習得を目指します。

    目指せる資格

    ITパスポート試験

    建築CAD検定

  • Study-03

    農業ビジネスコース

    水耕栽培で育てた野菜を販売する『ファーマーズマーケット』に向け、商品の企画から広報展開など実践的なマーケティングを習得します。また、企業経営に必要な簿記会計の知識の習得を目指します。

    目指せる資格

    日商簿記検定

    農業簿記検定

Teacher’s Voice

幅広い学びで次世代農業の
担い手へと成長しよう!

近年、地球規模で起こっている気候変動や異常気象、そして今世紀末には100億人に達するといわれる人口増加。これらによる『危機的な食糧不足』が目前に迫っているといわれています。世界的に研究・導入が進む一方で、水耕栽培はスペシャリストが少ないためニーズは多岐にわたります。今こそ天候や気候に左右されず、安定的に植物を提供できる『植物工場』の専門知識と技術を備えた人材が必要なのです。そして、将来これらを活かしたスペシャリストになるためには、目覚ましいスピードで進歩するスマート農業に必要な知識や経営知識も必要となります。幅広い学びで、次世代農業の担い手を目指しましょう!

1週間時間割

システム栽培学科には、3つのコースが設置されており、2年間を通じて午前の授業は全コース共通科目を学習し、1年次後期より各コースの特色ある科目を中心に学習します。

1週間の時間割

栽培実践コース

様々な水耕栽培野菜に適した栽培環境を整えるプロを目指して

良質な農産物をいかに効率的に生産するか、光や気温、肥料などの観点から学びます。
次に、栽培を通して各自が収集したデータを活用しながら、発展的な栽培技術の習得を図ります。
これらの技術を習得するためには、産業的な生産力を備えた実習環境が欠かせません。
栽培実践コースでは、校内に新設された植物工場で高品質レタスや高糖度トマトなどの栽培技術を現場レベルで身に付けることができます。

目指す職種

  • 商品管理・生産管理
  • 品質管理・衛生管理
  • 農業従業者
  • 農業技術者・研究者
  • 地方公務員(農業職)

植物工場など葉菜類の生産施設をはじめ、果菜類や苗ものなどハウスや温室を中心とした太陽光利用型の水耕栽培施設、イチゴ農園など溶液土耕による生産施設などで、主に生産管理に従事する業務を想定しています。
播種、育苗、移植・定植、収穫、出荷という一般的な作業工程のみでなく、培養液の品質管理や病害虫の監視なども視野に、経営判断やリスク管理に重要となる栽培記録を行います。

特色ある授業科目

  • SUBJECT1

    植物栄養・肥料論

    植物に含まれる各種栄養素の他、肥料が植物の生育と各種栄養素へ与える影響について学ぶ科目

  • SUBJECT2

    実践栽培実習

    何を・どれだけ・どれぐらいの期間で栽培するか等、栽培計画を自ら立て、その計画に沿って栽培していくことで実践的な経験を積む実習科目

  • SUBJECT3

    植物栽培と園芸

    ハーブや花・果樹等、野菜以外の農作物の栽培について水耕栽培での事例も含めて学ぶ科目

農業×ITコース

IT技術で農業現場の課題を解決する、実践的なエンジニアを目指して

栽培に必要な装置の設計・製作や、各種データ収集に必要なシステムの開発を行います。
また、収集したデータを用いて農業の自動化や可視化(アプリケーション開発等)を行う手法を学びます。
従来、農業の現場では経験と勘を重視した栽培管理が行われてきました。農業×ITコースではこれをデータとして収集、分析評価して解き明かし、
栽培技術を「見える化」することで、高品質な作物を安定して生産するツールの開発を目指します。

目指す職種

  • アプリケーションエンジニア
  • 農業技術者・研究者
  • システムエンジニア
  • CADオペレーター
  • 地方公務員(農業職)

植物工場などの自動・半自動制御された植物工場や園芸施設などで、スマート農業エンジニアとして設備管理業務に従事することを目指します。農業生産の現場で、エンジニア性を持って栽培管理を行うなどの業務、これからスマート農業を導入しようとする現場で、システム提案などができる設備管理者などを想定しています。

特色ある授業科目

  • SUBJECT1

    CAD基礎応用

    水耕栽培で使用される栽培装置を、CADを使って設計し実際に製作する科目

  • SUBJECT2

    農地システム設計論

    スマート農業の事例を参考に、植物工場や農地に必要なアプリケーションの設計手順を学ぶ科目

  • SUBJECT3

    農地システム開発

    CADやプログラミングを活用したアプリケーションの開発と運用を学ぶ科目

農業ビジネスコース

マーケティングと会計の知識で、将来は農園の独立経営を目指して

農業経営の安定と向上のためには、野菜の販売・営業、販売戦略の企画立案や企業活動を記録するための会計学が必要となります。本校で栽培した野菜の販売会では安売りするのではなく、良質で健康によい水耕野菜を適切な価格で販売することを学びます。
農業ビジネスコースでは、実習を通して「いつ・どこで・誰に・何を・どのように売るか」を考え、市場調査や商品選択、野菜販売会の運営と活動の記録を行うことで、社会で通用するマーケティング力を身に付けることを目指します。

目指す職種

  • 企画・調査
  • 商品企画・開発
  • 営業
  • 販売・接客・サービス
  • 農業法人経営者
  • ショップオーナー
  • 経理・一般事務

野菜の販売、営業企画などのマーケティングについての知識のみでなく、多くの販売実習で培ったコミュニケーション能力を活かせる業務を想定しています。また品質の優れた野菜について、見識を持つ者として、農産物を販売する業種全般において企画から仕入れ販売まで活躍できる人材を目指します。

特色ある授業科目

  • SUBJECT1

    アグリマーケティング

    立案した経営戦略をもとに、収穫物の販売を繰り返すことで、農作物販売や接客の経験を積む科目

  • SUBJECT2

    マーケット
    プランニング

    過去の販売結果をまとめ、データ化し、販売戦略の企画立案につなげるための資料作成手法を学ぶ科目

  • SUBJECT3

    農業計算論

    農業経営に必要な会計である製品原価の計算や農業簿記を学習する科目

Message

  1. Q1.趣味
  2. Q2.好きな漫画・アニメ
  3. Q3.高校時代の部活
  4. Q4.休日の過ごし方
  5. Q5.学校で栽培した野菜を持ち帰った時の家族や知人の反応
  6. Q6.好きな科目とその理由
  7. Q7.学校周りのおすすめスポット

在校生メッセージ No.1

石田 一歩輝

入学のきっかけ

高校時代、農業に関わっていて興味がありました。その時に、高校の先生に「熱心で良い先生たちがいる」と勧められたのがきっかけで、愛甲農業科学専門学校に入学を決めました。

将来の夢

最終的な目標は『生きづらい人の居場所を創る』ことです。農業を通じて人と関わっていき、少しずつ来てくれた人の居場所になっていく場を創れたらいいなぁと思っています。

入学希望者へのメッセージ

愛甲は先生たちが温かいです。わからないことを聞くと、どんな時も嫌な顔せず笑顔で答えてくれます。今は進学を迷っているかもしれませんが、一度オープンキャンパスに来て良さを肌で感じてみてください。きっと気に入ってもらえると思います!

在校生メッセージ No.1

石田 一歩輝

  1. A1スポーツ・TV鑑賞・散歩・お菓子作り・・・その他いろいろ
  2. A2葬送のフリーレン・メイドインアビス・SPY×FAMILY・ノーゲームノーライフ
  3. A3植物バイオ部
  4. A4友だちと遊びに出かけます。予定がない日は家でゴロゴロ。
  1. A5水耕野菜に興味津々で食べてくれました。
  2. A6栽培演習:実際に野菜に触れられるから。
    あと、先生たちの優しく丁寧な指導には愛を感じます。
  3. A7酒の森:学校の隣にある居酒屋さんです。お昼時には定食屋さんになり、お弁当も販売していて、安くておいしいのでよく行きます♪(お酒は飲んでいません!)

在校生メッセージ No.2

河内 勇希

在校生メッセージ No.2

河内 勇希

入学のきっかけ

オープンキャンパスに参加したときに、「ここや!」と思い、愛甲に決めました。

将来の夢

世界一笑顔になる『ハンバーガー屋』
私はこの学校に入学する前に調理の専門学校に通っていました。そこで学んだ調理技術と、今勉強している植物栽培を合体させて、ハンバーガー屋をやることが夢です。

入学希望者へのメッセージ

愛甲は1年生と2年生が一緒になって行う実習やイベントがあります。入学したらいっしょにがんばりましょー!

  1. A1音楽・料理(得意な料理はパスタ系)
  2. A2ワンピース
  3. A3小学校5年から高校2年生の夏まで野球部
  4. A4友だちと遊びまくる!
  1. A5「すげ~!」「シャキシャキしていて美味しい!」「色がきれい!」など良い反応でした。
  2. A6実習:実習は自分が育てている植物は自分で装置を組み立て、
    管理することになるので真剣に取り組んでいます。
  3. A7淀川の河川敷:季節のいい時期は、気持ちいいです!

在校生メッセージ No.3

福森 友稀

入学のきっかけ

別の専門学校と比較して、水耕栽培を学べる愛甲の方が面白そうだったから。

将来の夢

将来的には、独立経営することが夢です。具体的には、野菜の栽培を行いながら、白バラの着色技術を使って様々な色のバラの栽培を行うことです。

入学希望者へのメッセージ

農業の知識がなくても、全く問題なくできるし、やりたい植物も栽培できるので、誰でも気軽に来てください。

在校生メッセージ No.3

福森 友稀

  1. A1ゲーム:今は「2048」「アーカイブ」にはまっています。
    SNS:YoutubeやTwichなどの配信を見ています。
  2. A2アオアシ・Dr.STONE・食戟のソーマ
  3. A3野球部:小さい頃からやっていました。
  4. A4趣味のゲームに没頭
  1. A5食感がいい!
  2. A6実習:やりたい植物をやらせてくれるから
  3. A7何も知らない:通学に時間がかかるので、すぐに帰ってしまいます。

在校生メッセージ No.4

KHIN NYEIN

在校生メッセージ No.4

KHIN NYEIN

入学のきっかけ

色んな学校のオープンキャンパスに参加しましたが、自分が興味のあることを勉強できる学校になかなか出会えていませんでした。そんな中、日本語学校の先生が愛甲農業科学専門学校のことを教えてくれ、オープンキャンパスに参加しました。そこで水耕栽培のことを知り「ここで勉強したい!」と思い、入学を決めました。

将来の夢

誰でも皆、元気で幸せでありたいと願っていると思います。水耕栽培で栄養たっぷりのおいしい野菜を栽培して、健康と幸せの手助けができたら嬉しいです。

入学希望者へのメッセージ

知らなかったことを、いろいろ学べる楽しい学校です。自分の夢を叶えるために、一緒にここで学び、がんばりましょう!

  1. A1旅行すること。新しいことを学ぶこと。
  2. A2SPY×FAMILY:主人公のアーニャが可愛くて好きです。
  3. A3縄跳びとエアロビクス
  4. A4行ったことのない場所へ出かけたり、料理のYoutubeでレシピを見ながら自分が食べたいものを作ってみたりしています。
  1. A5同じマンションに住んでいる友だちや管理人さん、アルバイト先の仲間によくお裾分けしています。「すごいな」「おいしい」「また食べたい」と言ってくれました。
  2. A6どの科目も全部好きですが、特に病害虫概論は面白いです。先生が実際に虫を見せてくださったりして、少し怖いですが自然は神秘的だなあと感じます。
  3. A7天神橋筋商店街:日本一長い商店街、飲食店・洋服屋さん・雑貨屋さんなど、見ていて飽きない商店街です。