Course
学科・コースについて
実習編
カリキュラムの約半分が実習
最新のシステムで基礎から
徐々に難易度を上げ、
さらに栄養価が高く美味しい野菜づくりへ
AICOHでは、農業を『モノづくり』のひとつとして捉えています。したがって『技術』を磨くことが最も大切となります。
そのために、2年間のカリキュラムの約半分は、植物工場で実際に行われている水耕栽培方法の実習に充てられます。
1年次の基礎的水耕栽培から徐々に難易度を上げ、栄養価を高め美味しい野菜つくりを目指し多彩な実習で現場での実践力を磨いていきます。
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01 1年生前期
基礎栽培実習
水耕栽培で多く作られているレタスの栽培実習を通じて、水耕栽培の基礎を習得します。
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02 1年生後期
初級栽培実習
様々な種類の『葉菜類』の栽培を行いながら、さらに栄養価の高い野菜の栽培を習得します。
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03 2年生前期
中級栽培実習
トマトやキュウリなどの『果菜類』の栽培実習を行い、水耕栽培のレベルアップを図ります。
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04 2年生後期
上級栽培実習
水耕栽培の更なるレベルアップのため、難易度の高いゴボウなどの『根菜類』の栽培にチャレンジします。その他、自分が チャレンジしたい植物を栽培する課題研究も行います。
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05 1・2年共通
アクアポニックス実習
アクアポニックスの仕組みを学ぶとともに、その管理方法を実習で体感します。
水耕栽培装置製作
自分が栽培する植物に合った装置を、自ら設計し製作し、実践力を身につけます。
ファーマーズマーケット研究
年3回、自分たちが育てた葉菜類や果菜類の直売会を行っています。これに向けた計画立案、栽培、広報活動を全員で行い、販売会の成功につなげます。
栽培実習の流れ
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約1週間
01
播種(種植え)はしゅ
01
播種(種植え)はしゅ
播種用のウレタン製スポンジをトレーに入れ、充分に吸水させてからスポンジのくぼみに種を置くと播種は完了です。トレーを植物の発芽条件に合わせた温度、光の環境に置いて発芽を待ちます。
約1週間
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02
育苗いくびょう
02
育苗いくびょう
播種後、1週間程度で種から芽が出てきます。次第に根がスポンジを貫通して伸びてくるので、これを目安として、より深い容器に移植します。これにより根を長く伸ばし、苗の生育を促します。
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約45日目
03
定植ていしょく
03
定植ていしょく
根が10cm程度に伸びた段階で、苗を栽培装置に定植します。今後の成長を見越して株間を適切にとり、収穫まで栽培管理をします。
約45日目
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04
収穫しゅうかく
04
収穫しゅうかく
播種後45日程度から収穫適期になります。水耕栽培の場合は根がついたまま引き抜くように収穫をするため、「ファーマーズマーケット」ではあえて根をつけたままで販売しています。
講義編
農業の専門知識と実習で培った実践力に、
スマート農業に必要な知識と経営知識を加えることで、より強い人材になる。
水耕栽培に必要な専門知識は、講義でしっかりと学び実習に活かすことが最も大事です。
また、学ぶ分野も多岐にわたり、農業・工業・商業に関する知識を習得することが、夢を実現する原動力となります。
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Study-01
農業的要素
水耕栽培に関する専門知識のみならず、植物構造論や病害虫防除論など農業全般に必要な基礎知識の習得を
目指します。目指せる資格
農業技術検定
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Study-02
工業的要素
スマート農業につながる環境制御技術や電気配線を含めた水耕栽培設備の知識の習得を目指します。
目指せる資格
建築CAD検定
第二種電気工事士
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Study-03
商業的要素
水耕栽培野菜を販売する『ファーマーズマーケット』に向け、商品の企画から広報展開など、実践的なマーケティングを習得します。また、企業経営に必要な簿記会計の知識の習得を目指します。
目指せる資格
日商簿記検定
農業簿記検定
Teacher’s Voice
幅広い学びで次世代農業の
担い手へと成長しよう!
近年、地球規模で起こっている気候変動や異常気象、そして今世紀末には100億人に達するといわれる人口増加。これらによる『危機的な食糧不足』が目前に迫っているといわれています。世界的に研究・導入が進む一方で、水耕栽培はスペシャリストが少ないためニーズは多岐にわたります。今こそ天候や気候に左右されず、安定的に植物を提供できる『植物工場』の専門知識と技術を備えた人材が必要なのです。そして、将来これらを活かしたスペシャリストになるためには、目覚ましいスピードで進歩するスマート農業に必要な知識や経営知識も必要となります。幅広い学びで、次世代農業の担い手を目指しましょう!